6-1 新型コロナウイルスに既に感染した人は接種しなくてよいですか?
2021/02/24
新型コロナウイルスに既にかかった方にも、ワクチンの接種が推奨されます1)。
これは、症状がなくて気付かなかった場合(不顕性感染)や感染後の症状が長引いている場合も含みます。その理由は、再度感染する可能性があることと、自然に感染するよりもワクチン接種の方が新型コロナウイルスに対する血中の抗体の値が高くなることが分かっているからです2,3)。
なお、米国CDCは、感染したばかりの方については、感染から回復し、隔離の必要がなくなってからの接種を勧めており、対象者はワクチン接種前に感染を経験した人、もしくは mRNAワクチンの初回接種後かつ2回目の接種前に感染を経験した人となっています1)。また、新型コロナウイルス回復期血漿療法やモノクローナル抗体治療を受けた方は、90日以内の再感染のリスクは低いということから、90日経過してからの接種が勧められています。もし感染された方で、入院中にどのような治療を受けたかについてはわからない場合は、適宜治療を受けた病院の医師にご確認ください。