5-2 免疫機能が低下してる人もmRNAワクチンを接種しても大丈夫でしょうか?
2021/02/23
免疫機能が低下している方は新型コロナウイルスの感染で重症になるリスクが高いことが報告されています1)。そのため、 免疫機能が低下している方にはワクチンの接種が推奨されています2,3)。
mRNAワクチンは、原理的にワクチンを接種してもウイルスに感染することはありません。一般的に、免疫不全のある方に問題になるのは、生ワクチンと呼ばれる種類の、弱らせたウイルス等の病原体を含むワクチンです。免疫に問題のある方や、免疫を抑える薬を服用している方では、mRNAワクチンによって免疫がつきにくい可能性はありますが、mRNAワクチンが特に免疫不全の方に対して悪いことを起こす事は考えにくいとされています。接種する場合、しない場合それぞれの利点、心配な点をかかりつけ医と相談し、接種を検討して頂く必要があります4)。米国では免疫が中等度から重度落ちている方に関しては、免疫がつきにくいことと、重症化するリスクが高いことから、3回目の接種が2021年8月より開始されました3)。