こびナビ

「こびナビ」は新型コロナウイルス感染症や新型コロナウイルスワクチンに関する正確な情報を皆さんにお届けするプロジェクトです。 こびナビとは

6-4 ワクチン接種したら感染予防策をやめてもいいですか?

       

更新日:2021.02.21
二次利用について:当サイトに存在する、文章・画像・動画等の情報について、正確な情報を伝達する目的で、改変せず使用する場合に限り、二次利用いただけます。

 mRNAワクチンについては、無症状の感染も防ぐ効果があることが分かっています。しかし、ワクチンの接種によりどれくらい集団の中で感染の広がりが抑えられるかはまだ十分に明らかになっていません。

 米国CDCはワクチンを打って接種が完了してから2週間が完了した人は、マスクの着用は必要なく、パンデミック以前の生活に戻っても良いとしていました。しかし、ワクチン接種率が十分でない中で、流行が伝播性の強いデルタに置き換わり流行が急拡大している現在の状況では、ブレイクスルー感染と言われる、ワクチン接種を完了していても新型コロナウイルスに感染する例も数多くみられるため、マスク着用などの予防策を行うことが再度推奨されるようになりました1)(ただしアメリカの現在の流行のほとんどはワクチン未接種者の感染によるものです)。

 このような感染予防策に関する推奨は、国ごとのワクチン接種率や感染流行状況、変異ウイルスの出現などによって決定されると考えられます。ワクチンを打ってから免疫がしっかりつくまでには時間がかかることと、流行が収まるまですぐにこういった感染予防策を緩めていいわけではないことには注意が必要です。

 ワクチン接種が完了した後でも感染防止効果は100%というわけではないため、周囲の流行状況に応じて一定の感染リスクが残っていることにも注意しましょう。特に、抗がん剤の治療の方など、免疫の機能が低下している方の中には、十分な中和抗体を得られない方もいることが報告されているため3)、そうした方は感染状況によっては感染予防策の継続が必要と考えられます。

 

  1. CDC. When You’ve Been Fully Vaccinated
  2.  https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/variants/delta-variant.html
  3. Lancet Oncol. 2021; 22: 765–78
  4. https://www.cancer.gov/news-events/cancer-currents-blog/2021/people-with-cancer-coronavirus-vaccine