6-9 ファイザー・ビオンテック社のワクチンは、特別なシリンジ・針を使うと5回分ではなく6回分採取できるのでしょうか?
2021/02/16
米国で2020年12月11日にファイザー・ビオンテック社のワクチンが承認された当初、1つのバイアル(ビン)に入っているワクチンの量は5回分とされていました。実際の接種が開始されてから、特別な「無駄なスペース(死腔といいます)の少ない注射器・針」を使うことで、5回ではなく6回分取れることが明らかになりました1)。しかし、米国でも、この死腔の少ない特別な注射器・針は、もともと供給量が少ないため、必ずしも現場で、1つのビンから6回分取れているわけではありません。日本の添付文書には「希釈後の液は6回接種分(1回0.3mL)を有する。死腔の少ない注射針又は注射筒を使用した場合、6回分を採取することができる。標準的な注射針及び注射筒等を使用した場合、6回目の接種分を採取できないことがある。1回0.3mLを採取できない場合、残量は廃棄すること。 」と記載されています2)。