子供にも接種すべきでしょうか?
2021/02/13
小児においても、新型コロナウイルスワクチンの安全性と有効性を臨床試験で確認することはとても重要です。ファイザー・ビオンテック社ワクチンは16歳以上、モデルナ社ワクチンは18歳以上に対して臨床試験が行われました1,2)。米国等の国ではそれと同じ年齢で承認がされており3)、日本国内での承認も同様の年齢層が対象になりました。現在ファイザー・ビオンテック社とモデルナ社による12歳以上の小児を対象とした治験が終了し、プレスリリースでの報告によると、100%の効果が報告されました。現在12歳以上における緊急下使用の承認がFDAに申請されています4)。6ヶ月から11歳までを対象とした臨床試験も、3月下旬に開始されました。
比較的少ないとはいえ、小児でも新型コロナウイルス肺炎や小児多系統炎症性症候群(MIS-C)で重症化する可能性はあり、また小児も感染伝播に重要な役割を果たすので、安全に生活するためにも、小児におけるワクチン接種は重要となります。5)
- N Engl J Med. 2020;383:2603-15
- N Engl J Med. 2021; 384:403-416
- CDC. COVID-19 Vaccines for Children, Advisory Committee on Immunization Practices (ACIP) January 27, 2021
- PFIZER-BIONTECH ANNOUNCE POSITIVE TOPLINE RESULTS OF PIVOTAL COVID-19 VACCINE STUDY IN ADOLESCENTS
- N Engl J Med 2021; 384:589-591