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mRNAワクチンによるアナフィラキシーについて詳しく教えて下さい。

       

更新日:2021.02.16
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新型コロナウイルスのmRNAワクチンでも、非常に稀ですがアナフィラキシーの報告が出ています。2021年2月12日に発表されたのJAMAの論文によると、ファイザー・ビオンテック社ワクチンでは 100万投与で4.7例、モデルナ社ワクチンでは2.5例のアナフィラキシーが起こったとのことです1)。いずれの方にも適切な初期対応が行われ、回復しています。インフルエンザワクチンでのアナフィラキシーの頻度は100万人に1人程度とされており、それよりは頻度は多いですが、非常に稀であることは変わりません。

なお、日本ではmRNAワクチン接種後のアナフィラキシーの頻度が多いのではないかという報道がなされました。しかし、ワクチンの安全性評価に用いられるブライトン分類2)に基づいて精査し直すと半分以上は定義を満たさなかったこと、米国でも医療従事者は非医療従事者よりも頻度が多いとの報告もある3)ことから、日本で特別なことが起きているわけではないと考えられます。

アナフィラキシーに対しては治療薬であるアドレナリン(エピネフリン)が有効です。接種会場では接種後、アレルギー反応が起きないかの経過観察時間が設けられ、万が一アナフィラキシーが起こった場合、速やかにアドレナリンを投与し、処置・診療を受けられる体制が整備されます。

  1. JAMA. 2021.doi:10.1001/jama.2021.1967
  2. Vaccine. 2007;25:5675-5684.
  3. JAMA. 2021. doi:10.1001/jama.2021.3976