4-6 mRNAワクチン接種後、遅れて起きる腕の赤み・腫れ(「モデルナアーム」や「コビッドアーム」)について教えて下さい。

2021/02/19

 mRNAワクチン接種後、数日後から1週間後くらいに遅れて生じる接種した腕のかゆみや痛み、腫れや熱感、赤みを伴う遅発性の局所反応が報告されており、COVIDアーム(またはモデルナアーム)と呼ばれています1,2)。この反応は、T細胞という免疫細胞が反応することにより起こる免疫反応・炎症であると考えられています。

 ファイザー ・ビオンテック社ワクチンでも起こりますが、多くがモデルナ社のワクチンで報告されています3)

 頻度は低く(モデルナ社ワクチンの第3相臨床試験では1回目の接種後0.8%、2回目の接種後0.2%4)。日本の報告ではモデルナ接種1回目接種8日目以降も発赤とかゆみが続く症例が3-4%5))、不快であること以外は健康に害はなく自然によくなります。1回目接種後にこのような遅発性の局所反応が出た場合でも、基本的には2回目を受けてもよいとされています。

 発疹が痒い場合は氷などでその部位を冷やす、抗ヒスタミン薬のかゆみ止めやステロイドの軟膏を塗る、痛みが酷いときにはアセトアミノフェンやロキソニン、イブプロフェン(非ステロイド性抗炎症薬)の内服が検討できます1)

 症状がひどい、または数日経過しても軽快しない場合は皮膚科を受診してください。

 

  1. CDC. What to Do If You Have an Allergic Reaction after Getting a COVID-19 Vaccine. 
  2. ​​N Engl J Med. 2021; 384:1273-1277
  3. J Am Acad Dermatol. 2021;85:46-55.
  4. N Engl J Med. 2021;384:403-416.
  5. 厚生労働省. 予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会&医薬品等安全対策部会安全対策調査会 健康観察日誌の中間報告(9)

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